アタック時の離着地で痛み(中1 女子 バレーボール)

 小学生の頃から腰や足の痛みでたびたび来院されているバレーボール部員です。
 今回は左のスネ内側、一般的にシンスプリントの痛みが出る部分が、アタック時のジャンプで痛いといいます。また、長めのランニングでも痛み始めるそうです。昨年の10月に初めて症状が出ましたがすぐに自然に治まったものの、また2週間前から痛み始めたとのこと。

 多い日には100本前後もアタックするという状況や、箇所的にもシンスプリントのようでしたが、触った感じや圧痛の範囲などから、シンスプリントとは違う痛みのようだと判断しました。
 シンスプリントならほぼ1回で改善するので、そのほうがこちらも確信を持って施術できたのですが、一度頭をまっさらにして考えなくてはいけません。
 シンスプリントは、医学的には骨膜の炎症と言われていますが(本当は違う)、この患者さんの場合は、長趾屈筋そのものの痛みのようです。シンスプリントなら数分で圧痛が改善しますが、今回は別の方法でやってみてどこまで結果が出るか……。
 いくつか方法を組み合わせて、途中で圧痛を確認したら、すでに無くなっていました。起きてもらってジャンプを繰り返しても大丈夫です。練習で本気モードで跳んでどうなるかは分かりませんが、セルフケアの方法を教えて様子を見ることにしました。
 残った時間で肩周りも施術しましたが、痛みなどの自覚症状はないものの、かなり固まっていましたね。
 施術後は「背が伸びたみたい~」と言っていました。また頑張ってください。