着地で足首に痛み ーその後ー(サッカー 男子 高1)

 5月11日投稿の症例についての続報です。
 初回の施術後は、念の為練習を休んでいましたが、ジャンプしたり走ったりするとまだ痛みがあるということで、一週間後にレントゲンを撮りました。骨には異常がなく、医師も「三角靭帯を痛めたようだ」という診断です。とは言っても、病院ではそれ以上治療は出来ないので、また当院に予約されました。

 圧痛は無くなっていましたが、軽くジャンプしようとしただけで痛みが出ます。前回は靭帯の治療が中心でしたが、圧痛が無くても痛みがあるということは、単純な話ではなさそうです。もちろん、捻挫ではありません。あとは関節が詰まってしまった状態かもしれませんが、これは初回でも施術して少しの効果を確認した程度。

 ということは。。。

 二骨間転位(自然形体療法の専門用語)の可能性があります。これは、晒(サラシ)を利用することでそれが原因かどうかはすぐに分かります。晒で処置をしてジャンプしてもらいます。
 「あ、全然痛くありません!」先程は両足での軽いジャンプ(つま先が浮かない程度)でも痛かったのに、痛い方の左足だけでピョンピョン跳んでも大丈夫です。「めっちゃ跳んでるね」とお母さん。
 これは二骨間転位が確定しました。これは晒療法を2週間~3週間で改善します。通院の必要はありません。
 「2週間もかかるんですか! う~ん」とお母さんが悩みの声をあげます。残念ですが、近道はありません。
 でも、この痛みの原因は西洋医学では未知の痛みなので、整形外科に通っても原因不明のまま、数ヶ月以上も痛みに耐えてプレーするか、自然に治るまで休むしかありません。
 しかも、晒療法で痛みが発生しない程度なら運動しても大丈夫なのです。一応、スペアの晒も渡して、家庭療法に努めてもらいます。経過と結果についてはまた追って報告します。

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