着地で足首に痛み（サッカー　男子　高1）

2022年5月11日 2022年5月20日

【ひろた自然形体療法院】

　前日の練習中、ジャンプからの着地で左足首に痛みが走りました。お母さんから電話で相談を受けたときは捻挫という話でしたが、本人曰く「ひねったという感じはなかった」といいます。
　内踝を中心に周囲に圧痛があります。足首を甲屈、底屈、内反で痛みます。お母さんが心配して「骨でしょうか？」と質問されました。可能性があるとすれば疲労骨折。疲労骨折の３％は内踝に起こるというデータがあります。
　疲労骨折は初期の段階であれば強い痛みや内出血、大きな腫れを伴うことはないし、時間が経たないとレントゲンでも確認できないのが厄介です。

　施術ではまず圧痛を取ることを優先し、同時に慢性疲労で固くなった筋肉をほぐして血行促進を図ります。だんだん圧痛のある範囲が狭くなっていきます。一時期完全に無くなりますが、数分でまた少し圧痛が戻ります。これはある程度しょうがない。でも最初は踝の骨にも圧痛がありましたが、それはなくなりました。骨を外れた部分の圧痛が少し戻ります。なので、疲労骨折の可能性は低い感じがします。
　圧痛がほぼ無くなったら、次に関節のズレによる痛みを調整します。最初は寝た状態で行い、取れてきたら立った状態で調整します。

　施術後は、完全ではないもののかなり楽に立って歩けるようになりました。
　「（施術前とは）全然違います。これは痛みがなければ普通に運動しても良いですか？」
　そう、痛みが出なければ大丈夫ですが、いきなり無理しないでくださいね。