肉離れと内出血(高1女子 ソフトテニス)

 左足ふくらはぎの肉離れではないか、ということでの来院でした。といっても、急にブチッと切れて急性の痛みが出たわけではなく、お盆頃からだんだん痛みが強くなっていったということです。高校の近くの整骨院で「肉離れでしょう」という診断をされ、8回ほど通院したといいます。そこでかなり強く揉まれたようなのですが、最後の方で母親が見ていて(こんなに押したら内出血するんじゃないか)と感じたほど、体重をかけて指圧のようなものを繰り返したそうです。
 これはさすがに違うのでは? との判断で、紹介で当院へ来られました。

 ひと目見てビックリです。ふくらはぎとスネの内側に内出血の青あざが広い範囲で認められます。すねの内側はシンスプリントのようです。ふくらはぎの部分は肉離れということで判断すれば、微細な肉離れを複数回やったための痛みがあったのかもしれません。しかし、この酷い内出血の状況は、肉離れの出血では無いような印象を受けました。シンスプリントの痛みがいつからかはっきりしませんが、この部分にも内出血の青あざがあります。

 初回は圧痛が広範囲にあり、とても通常の施術が出来ない状態でした。大会が近いので早くなんとかしてあげたいのですが、内出血が少し落ち着いた状態でないと触れない状態と判断しました。定休日もはさんで3日後2回目、そこから3日連続で施術。
 シンスプリントはすぐに改善しましたが、ふくらはぎの硬いしこりが頑固です。ある程度取り去っても、時間が経つとまたしこりが大きくなります。立ち上がると血液が下がって筋繊維を押し広げるためか、膝下全体にズキンズキンという痛みがきます。膝関節のズレも見つかりました。これを修正するとズキンズキンという痛みも引いていきます。もしかしたら、最初の痛みもこのズレに起因するかもしれません。

 この時点で、4日後に控えた大会には間に合いそうもありません。家も遠いので、少し通院(施術)ペースを落としました。大会が終わった日の夜に5回目の施術。ようやく日常でも痛みの改善が見られてきました。次回以降の状況はまた追って報告します。

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