ジャンパー膝。その後(ミニバス 女子 小5)

 先々月に同じジャンパー膝で症例報告した子です。前回の記事に追記という形でもいいのですが、2ヶ月経って新たな問題が発見されましたので、別ページで報告します。

 前回の施術後、2週間は調子良かったそうですが、徐々に再発してきました。練習の途中から痛み始め、歩いても痛みが出る状況です。施術前の状態は、軽い片足ジャンプでも痛みます。
 検査してみると、前回も筋肉の状態は軽度の部類だったのですが、今回はさらに改善した状態です。つまり、前回の施術でかなり疲労は取れた状態を持続しているということです。家でストレッチもやっているのでしょう。
 それでも痛みの状態は前回と同様か、やや悪い感じです。実際、途中経過で何度かジャンプしてもらうと、痛みが完全に引きません。前回は外へ出てダッシュやサイドキックをしても痛みが出ないことを確認して終了しています。
 3回、4回と確認のジャンプをしてもらいますが、少しずつは軽減しているものの、本人も納得できていない感じがあります。どうやら他にも原因がありそうです。

 ジャンプの後、立ったまま首を調整しました。すると、かなり痛みが軽減することが分かりました。立ったままだとちょっとやりづらかったので、ベッドに腰を掛けてもらった状態で再度、首の調整を行います。10秒足らずの所要時間です。
 もう一度片足ジャンプしてもらうと、「あ、痛くありません。全然違います」と言うと同時に、表情がパッと明るくなりました。今度は大丈夫そうですね。
 問題は、なぜ首なのか。本人に該当するかどうかは分かりませんが、一般的に首に悪い姿勢を説明しました。いわゆる肘枕(または手枕)で横になってテレビを見たり本を読んだりする姿勢ですね。(下記イラスト参照)

注意! 肘枕は首の変形を招きます

 「もしやっていたら止めようね」と言うと、お父さんが「あ、その姿勢でスマホいじっているよね」と指摘されました。本人もコクリとうなずきました。それはいけませんね。首は全身の神経が通っているので要注意です。その姿勢を続けていると、膝だけでなく様々な症状(病院では原因不明の)が出る可能性が高いです。これを読んだ人も気をつけましょう。

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