有痛性外頸骨の根本治療(中3 男子 バスケット)

オスグットが主訴の患者さんです。
遠方からの来院なので、なるべく1回の治療で今週末の大会に間に合わせてあげたいと思いながら、ふと足底に目をやると、外脛骨付近が盛り上がっています。
「あれ? ここ押したら痛いんじゃない?」と言って確かめると、確かに圧痛があり、運動中も痛いといいます。
有痛性外頸骨ですね、と言ったら本人も付き添いのお母さんも初めて知った様子でした。部活をしていると、あちこち痛みが出ることはありますが、そんな感じで放置していた様子です。
最近痛みが出たようですが、これは病院に行っても治りません。
「オスグットの治療が終わったらここもやってあげるね」
と、最後の方の数分で痛みはなくなりました。「もう治ったの?」とお母さん。

関係した筋肉群はオスグット治療と関連してやっていたので、圧痛自体は数分でOKなんですね。
普通は1~2回で改善しますが、この方の場合、捻挫予防の特殊なサポーターで締め付けていたのが原因の一つのようです。
もちろんサポーターはしないほうがよいのですが、
「しないと顧問の先生に怒られる」のだそう。一度捻挫で大怪我をしているので先生も心配しているのでしょうが、どっちを優先するか、なかなか難しい問題です。

(『カラダのミカタ』より転載)