腱鞘炎からのバネ指で手術を勧められた(50代 女性)

 初診時の一か月半前から、右手親指の痛みが出始めました。病院では腱鞘炎と言われ、手術した方が良いとの診断でした。手術は避けたいと来院されました。
 電話相談時ではバネ指ではないということでしたが、これは曲げにくくなっていたためでした。
 痛みもあり、曲げるのが困難な状態でしたが、治療で指が曲がるようになると、バネ指の症状が出ました。
 初回は、自己療法も指導しましたが、それでしばらく様子を見たいということだったので次回予約は取らずに帰られました。

 その後、一か月が経過しましたが自己療法だけでは無理だったようで再来院されまたした。結構指を使う仕事でもあり、かなり影響しているとのこと。
 今度はしばらく週2回のペースで通院することにしました。自己療法用にマザーキャット(MC)も貸し出しです。治療するごとに可動が広がり、バネの戻り・痛みが順調に無くなっていきました。

 約1か月して、マザーキャットだけでも十分回復するとみて、2週間後に予約。
 その来院直前にはボウリングもできたと喜んでいらっしゃいました。また、指の痛いのを忘れていることが多くなったとも。
 そしてまた2週間後、治療後は指の曲げ伸ばし時のカクカクした感じもかなりなくなり、ほぼ回復したといえるレベル。

 次回は3週間後でいいかな 念のため、マザーキャットはしばらくお使いください。手術しないで良かったですね。

(『カラダのミカタ』より転載)